ブランドディレクターが着こなす、大人の春夏ファッション。
ドレスハーセルフのアイテムを中心に、エイジレスにお楽しみいただけるスタイリングをご紹介します。
毎回ご好評をいただいている、50代以上の方に向けたドレスハーセルフスタイル。
今回もブランドディレクター”Y”(身長157cm)が自身のライフスタイルに沿ったコーディネートを組んでみました。大人ならではの春夏スタイルの参考にしてください。

私は、365日ほとんど毎日デニムを履いています。衣装部屋のドアを開けると、ずらりと並んだデニムがなんと31本!友人たちには「どうして同じものをそんなに持ってるの?」と呆れられますが、いやいや裾のカット、丈の微妙な違い、幅の太さで、デニムはまったく異なる表情を見せてくれるんです。

そんな私が今回挑戦したのは、DRESS HERSELF渾身のシルクシャツ。
正直、シャツは「見るのは好きだけど、着るのはちょっと苦手」というアイテム。でも今回は、その苦手意識を払拭するべく、カジュアルかつコケティッシュに着こなしてみようと、遊び心のあるポーズと共に一番新しいデニムと合わせてみました。

身体が泳ぐくらいのボリューム感のあるシャツには、ハイライズのデニムを選んで前だけタックイン。これで足長効果もバッチリ(と信じてます)。
お気に入りのサングラスにキャップを合わせて、少し大ぶりのアクセサリーを重ねるのが私流。シンプルなシャツこそ、どこかに遊びを加えないと”普通”になってしまい、どうにも自分らしくない。背筋を伸ばして、東京一派手な“バアサン”を目指して今日も頑張ります!

続いて登場するのは、ちょっと難関アイテムの「Vネックカーディガン」。
このカーディガン、若くて肌のきれいなモデルさんが着ると、それだけで完成されちゃう。でも、マダムが着こなすにはちょっと工夫が必要。

私は焼けた肌と大ぶりのアクセサリー、そして真っ赤なマニキュアでディテールに目が行くよう演出しました。このカーディガンは、羽織るよりもボタンを全部留めてプルオーバー風に着るのが好き。

絶妙な袖の長さ(半袖より少し長めの六分袖)で、自然なブラウジングがとてもきれいに出ます。DRESS HERSELFのデザイナーの繊細なセンスが光る一枚で、着てみてその良さを実感できます。モデルとして着ると、欲しくなっちゃうんですよね、どれも。

上のカーディガンと型違いのサマーニットには、カーキのサテンパンツを合わせてみました。これがまた大人の色気を感じさせる、健康的なカジュアルスタイルに仕上がっていて最高!

年齢を重ねてもデコルテを思いきり出したほうがヘルシーだし美しいんですよね。
ニットが女性らしいので、カーキのサテンパンツで少しカジュアルダウン。足元は主張しすぎないベージュのスニーカーでヌケ感も忘れずに。

合わせるアクセサリーは断然ゴールドです。焼けた肌に映えてセクシーだし、ゴールドこそ大人が持つにふさわしいジュエリー。
ラクなのに品があるスタイリングなので、休日はこのまま散歩をして、前から気になっていたカフェにふらっと立ち寄ってみるつもり。疲れたらソファにゴロンとしてもOKな、大人のリラクシーな組み合わせです。

いつもデニムばかりの私ですが、たまには気分を変えて挑戦してみたのが、BIGシャツにロングスカートという、私の中で最もハードルの高いスタイリング。

背が高くない私にとってロングスカートは難敵。でも、思いきって胸元を大胆に開けてデコルテを見せれば、全体のバランスが良く見えます。

ダイビングを趣味にしているのでシミもシワもありますが、そんなことは気にせず堂々とするのが、私流DRESS HERSELFの粋な着こなし!
シャツの前だけイン、後ろはあえて流してヒップラインを優しく包むように。メリハリが出て、大人世代にもおすすめの着こなしです。

最後を飾るのは、私が愛してやまない「シルクモダールワイドパンツ」。
これなくして私のコーディネートは語れません。実生活でもとにかく出番が多く、スポーティーにもエレガントにも着こなせる万能選手。特に旅行のときは必ず連れていきます。

フレンチスリーブのタンクトップと合わせればアクティブな街着に、ジャケットを羽織れば夜のお食事にもぴったりなシックな装いに早変わり。

ワイドなシルエットがドレッシーに見せてくれるので、海外での結婚式にこのパンツで出席したこともあるほど。シルクの艶感が、まるでビロードのように美しく、私の一番のお気に入りです。