デザイナーの着こなしTips
街で見かける、どことなく素敵に見える人は、服を自分の一部のように「着こなして」います。
ドレスハーセルフのアイテムはシンプルだからこそ、”着こなす”方法は無限大。スタイリング次第で、どんなテイストにもハマるのが魅力です。
でも、”着こなす”って具体的にどうすればいいのでしょうか?
すぐに実践できるのは、お家での一人ファッションショー。鏡の前でお気に入りのアイテムの裾をインしてみたり、スカーフやアクセサリーをつけてみたり、インスタグラマーのコーデを参考に、自分の手持ち服で再現してみるのも立派な練習。そんな小さな工夫の積み重ねが、「着こなす力」を育ててくれるのです。
今回、すぐに真似できる「着こなしTips」とともに、着こなし上手のデザイナーが、秋冬アイテムを使って、自分らしく着こなすためのヒントをご紹介します。
[ Vネックセーターを着こなす ]
Item Detail
凹凸感のある畦編みが特徴の、シルクウールVネックプルオーバー。
ゆったりとしたサイズ感と、浅めのVネックが上質感たっぷり。スリット入りのバックスタイルで後ろ姿も抜かりない、これからの季節にピッタリのニットです。

グレーニット×グレーデニム。上下グレーのワントーンコーデは、落ち着いた印象の反面、このまま着るとややぼやけがちに…。
そこでポイントになるのが、バッグ・シューズ・ベルトの小物使い。ポイントとなる小物を黒レザーに統一して、全体を引き締めました。

ニットもただストンと着るだけだとどこか味気ないので、私流の着こなしTipsは、前の裾をインしてベルトを見せること!コーデに動きが出てこなれた印象になります。さらに、スカーフをあしらうことで華やかさをプラス。

柄物の服は存在感がある分、着回しの幅が狭く感じられることもありますよね。
だから私は、シンプルなウェアに小物で色や柄を取り入れるスタイルが好きです。その方がより自由度が高まり、ファッションの楽しさが増す気がしています。
▶ 着こなしTips
1. ワントーンコーデには異素材の小物使いでメリハリを。
2. 前だけインで抜け感と脚長効果。
3. 柄や色は小物で取り入れると、印象チェンジが簡単に。
[ シアーハイネックを着こなす ]
Item Detail
シルク85%とカシミヤ15%、旬感たっぷりのシアーハイネックニット。ほどよい透け感ながら、チクチクせず素肌に優しく、大人が気兼ねなく着られる一枚。レイヤードでも汎用性たっぷり。

肌寒くなってきたら、重ね着で深みを楽しむのがおすすめ。
このシルクカシミヤのシアーニットは、ほどよいゆとりのあるシルエットなので、私は薄手のハイネックカットソーを重ねてみました。今年はこんな風に、ハイネック×ハイネックのレイヤードがおすすめです。

襟や袖口からインナーをのぞかせれば、アクセントにもなるし、全体も引き締まる効果が。細めのネックレスを付けて目線を上に持っていくのもスタイルアップするポイントです。
トップスがタイトな分、ボトムを思いっきりワイドにして、シンプルながらも奥行きのある大人のレイヤードスタイルが完成です。
▶ 着こなしTips
1. シアー素材は季節をつなぐ、重ねの名脇役。
2. インナーを見せることで、奥行きとこなれ感を演出。
3. モノトーンで統一すると、ぐっと上品に。
[ ノースリーブニットを着こなす ]
Item Detail
ブランド初のノースリーブニット。シルクカシミヤでふんわりあったか、敏感なネック部分もチクチクしないので、素肌にも着られます。女性らしいヘルシーを引き立ててくれる、着こなしが広がる一枚。

シンプルなニットは、デザイン性のあるボトムスの良き相棒。
デザインに惹かれて購入したものの、どう着こなせばいいか迷うボトムも、ベーシックトップスを合わせると不思議とバランスが取れます。

同素材のカーディガンを肩に掛けたり、首に巻いたりすれば、ストールのような役割に。
素材をそろえるだけで、全体がまとまり洗練された印象になりますし、不思議とあか抜けて見えます。ニットはそのまま着るのではなく、裾を片側だけインしたり、カーディガンの袖口を折り返したりと、さりげない“ひと手間”がこなれ感を高めるポイント。

今回はスカートとロングブーツをつなげて、縦ラインを意識しました。
このように、ボトムと靴を同じ色にすると、下半身が長く見えてスタイルアップするので、ぜひ試してみてください。
▶ 着こなしTips
1. ベーシックニット×デザインボトムでバランス美を。
2. トップスを同素材でレイヤードすると、上質感とまとまりが生まれる。
3. ボトムと靴を同じ色にしてスタイルアップ。








