2022 AUTUMN & WINTER COLLECTION vol.2

DRESS HERSELFの2022 AUTUMN & WINTER COLLECTION vol.2をお届けいたします。
今回は待望のカシミヤアイテムが3タイプ登場いたします。
今回の新作もデザイナーがたっぷり製作秘話を語ります。ぜひご一読ください。

大人気のカシミヤをベーシックなデザインで

さあ、今年もやってまいりました、カシミヤの季節！
素材の中で私が愛してやまないのはシルクとカシミヤで、その中でもカシミヤは冬しか着られない特別な存在。肌寒い季節に真価を発揮する、宝物のような素材です。カシミヤが着られる気候になると「ああ、冬が来るんだな〜」と実感します。

DRESS HERSELFでも秋冬に出るカシミヤアイテムは大好評。「デイリーに使えるシンプルで上質なカシミヤアイテムが欲しい！」という多くのリクエストの声にお応えして、今年は新しいカラーでカーディガン、クルーネックニット、ハイネックニットのカシミヤ三姉妹を作りました。
包み込まれるふわふわの着心地のカシミヤニットは、秋冬のワードローブの特等席におきたくなるスペシャルな仕上がりです。

それぞれのアイテムは商品ページでたっぷりご紹介していますので、ぜひご覧ください。ここでは、3アイテムの違いを深掘りしていきます。

商品企画の段階で、冬に活躍するニットはなんだろう？と話し合ったとき、何だかんだでやっぱりベーシックな形が一番着回すよね、となりました。
候補に上がったのはVネックカーディガン、クルーネックニット、ハイネックニットの3タイプ。この基本形さえあれば、冬は余裕で越せますので、思いきって全て実現することに。

一枚でもレイヤードでもサマになる抜群の存在感のVネックカーディガンは、開けてカーディガンに、閉めてプルオーバー風に、そしてサイドにあるボタンでカシュクール風にもアレンジができる他にはない仕掛け。第3ボタンを左サイドに付けたサブボタンに掛け替えると、カシュクール風にも着られるんです。カーディガンはラフ過ぎるかな、と感じる時でもカシュクールとして見せれば着こなしが広がりますよね。

カーディガン/カシミヤ 39,800円(税込)
商品ページへ

クルーネックセーターは、身幅は広めに、着丈は少し短めに設定し、扱いやすいサイズ感にこだわりました。ワイドパンツやタックパンツ、ロングスカートなど重さのあるボトムともバランス良く合わせられます。ネック部分のリブは二重にしてふっくらと。立体感としっかりした重厚感があるので、ヨレたりヘタることなく安心です。袖と裾のリブはもちろんDRESS HERSELFらしく長めに設定。バックのセンターに入ったアウトシームもアクセントになっています。

セーター/カシミヤクルーネック 35,800円(税込)
商品ページへ

ハイネックセーターはネックの形が面白いんです。鎖骨の下からリブを大きくラウンドさせて立ち上げ、首にそっと寄り添う形にしました。ネックは締め付けず、ゆとりを持たせたサイズ感に。折り返さずにスタンドで着用できる高さにして、首もとをスッキリさせました。タートルネックの窮屈感が苦手な方にもオススメです。
前後差があるヘムラインも見ていただきたいポイント！前から見ると緩やかなカーブで、後ろにいくとお腹まわりやヒップをさりげなくカバーしてくれるよう計算しました。スパンと真っ直ぐなラインよりもボトムが合わせやすく、スタイルアップしてバランス良く着こなせます。

セーター/カシミヤハイネック 36,900円(税込)
商品ページへ

印象がガラリと変わる、悩める3カラー

カラーリングにもかなり気をつかいました。「カシミヤでここまで絶妙な中間色を出せるなんて！」と私自身驚きました。

オフベージュだけで3タイプ並べるとこんな雰囲気に。形が変わるだけで印象がガラリと変わりますよね。オフ白よりも黄味を入れて柔らかい印象にしていますが、彩度を抑えているので想像以上に合わせやすいと思います。ダークカラーやレザーなどの辛口アイテムと合わせてもコントラストが強くなりすぎず、ちょうど良いバランスに落ち着きます。

ラベンダーは、ピンクよりも落ち着いていて、パープルよりも華やかで、意外にどんなボトムとも合うので着こなしの幅がグンと広がります。こういう色は着たことがなくて…という方にこそ、ラベンダーをぜひオススメしたい！濃いデニムや黒スラックスなどと合わせれば、上品にカッコ良くキマりますよ。

パープルグレーは、他とは違ったカラーをお求めの方にぴったり。グレーよりも赤みがあって、パープルよりも彩度がおさえられた、言葉では言い表せないほど絶妙な中間色でDRESS HERSELFを代表する人気カラーです。

このパープルグレーは、シルクサテンシリーズのチャコールグレーと色を合わせていますので、今季新作の「セミフレアロングスカート/シルク」と合わせるワントーンコーデも出来ます。撮影で合わせたら、”ふわふわ×ツヤ”のコントラストに思わず「素敵！」と声が出てしまいました。

覚えてもらいたいカシミヤの産地と採取時期

DRESS HERSLEFのカシミヤは、クオリティーにもこだわっています。
冬になると他のブランドでもカシミヤアイテムがたくさん出ますが、お手頃なものもあれば、「高っ！」と目玉が飛び出るほど驚くものもありますよね。
この値段の差はなに？と疑問に思われるかと思いますが、その理由の一つに採取する時期の違いがあります。

そもそもカシミヤって、ウールのように刈り取るのではなく、カシミヤ山羊の内側に生えている柔らかい産毛を櫛（クシ）で梳いているってご存知でしょうか？
そうなんです、カシミヤとは正確に言うとこの柔らかい産毛のことなんです。だからこんなにふわふわで柔らかいんですよね（ちなみに、冬毛から夏毛に生え変わる時で、自然と落ちてしまう毛を梳くので山羊さんは痛くありませんのでご安心を〜）

この産毛は時期によって性質が変わって、厳しい冬を越した春（5月頃）の産毛が、細く軽く極上なんです。産毛は熊手のような櫛で梳き取るしかなく、かなりの手間と時間がかかりますが、１頭のカシミヤ山羊から採れるのは300g～400gとわずか（ウールは羊一頭から約4キロとれるので差は歴然です）。とても希少価値が高いのですが、さらに産毛の細さや長さなどのランクがあり、ニットに使われる上質な毛は、その中でも厳選されるので本当に貴重です。

DRESS HERSLEFでは、その希少価値の高い「内モンゴル産」の「春に採った」カシミヤ糸を贅沢に使用しています。産地や採取時期を明確にお伝え出来るのは、それほど品質が高い証ですし、カシミヤを扱う私たちの誇り。身にまとう時に、少し思い出していただけると嬉しいストーリーです。