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VOL.138 / 2024.05.08

上質を着ることがサステナブルにつながる

遅かった今年の櫻も終わり、つつじも最盛期を終えつつあり、東京は一年で一番気持ちのいい時期を迎えております。皆さまはどんなゴールデンウィークを過ごされたのでしょうか?

ゴールデンウィークになると、私の住んでいるマンションのごみ捨て場には、毎年大量の衣服が廃棄されています。ちょうど衣替えの時期だからでしょうね。
断捨離は精神面にも大変いい影響を及ぼすので、基本的には賛成ですが、その量を見ると、やはりため息が出てしまいます。

若い世代はサステナブルには敏感ですが、我々の世代ではサステナブルという言葉は知っていてもあまりピンとこない人が多いのは残念なことです。
「環境に配慮」ということにも残念ながら無頓着の人が多い。
友人と旅行に行っても、タオルは毎日取り換える。ベッドのシーツ交換も毎日してもらう。そういう人がほとんどです。外国に行くと、取り換えないのが基本。どうしても取り換えたい人は言ってね、というスタンスです。清潔症候群だからでしょうが、もしかしたら、日本人は世界中でも一番鈍感な民族かも?

ドレスハーセルフではシルクやカシミヤの扱い方の普及には力を入れています。
サイトにもケアの仕方を載せていますし、お買い上げいただいた場合、商品と共にケア方法を付けています。
これは、上質を長く愛用することがサステナブルにつながるという考え方にもとづいています。
モノを大切に扱うということは、サステナブルの基本姿勢です。

皆さまもご存知だと思われますが、日本の洋服の廃棄量は年間15億着!
1億人が1年間で15着捨てている計算ですね。こうした問題の原因は、アパレル業界でこれまで行われてきた大量生産・大量消費だけではなく、買う人の「服は使い捨て」という考え方も、ごみを増やす原因です。ファストファッションが大ブームなのがそれを端的に表していますよね。
安いと雑に扱いなんとなく型崩れしてきたら捨てればいいや、という風に動く心理はもちろん私もあるあるです。

だから、私達はドレスハーセルフを立ち上げました。
今日の自分のファッションを見てくれで考えるだけでなく着心地がいいことで、今日一日をご機嫌で過ごすことが出来る幸せ。着る服を慈しみながら共に歳を重ねていけるような日々の暮らしの幸せ。山羊ちゃんやお蚕様からいただいた天然のプレゼントを身にまとわせていただく幸せ。

私にもできるささやかなサステナブル。
ドレスハーセルフの上質なお洋服に袖を通しながらそんなことを考えて今日の出で立ちを整えてみましょう。

今週から21日(火)まで、伊勢丹新宿店にてDRESS HERSELFのPOP UP STOREを開催しています。ぜひ、商品を直接手にとって、その上質さを感じてみてください。


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