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VOL.14 / 2017.10.27

極上のカシミヤを手に入りやすい価格で(1)

いよいよ2017年のAutumn&Winter Collectionのアイテムがスタートしました。
ドレスハーセルフAutumn&Winter Collectionの真骨頂は一頭のカシミヤヤギから、わずか約100gしか採ることのできない冬越しの産毛だけを使用したアイテムが豊富に揃うことです。

もちろんそれには理由があります。
一つ目は、ドレスハーセルフが創業60年になる新潟の山忠という、靴下・衣料メーカーの新ブランドだということ。山忠は、服作りには半世紀以上のキャリアがあります。
日本中の糸や繊維の会社を訪れて共同開発をしながらモノ作りを進めてきたのはもちろんのこと、海外に素晴らしい素材があると聞きつければ、日本を飛び出して生産者さんと直接話し合い、30年近くに渡って共同作業してきた経緯があります。
今回のカシミヤラインも、中国の極寒の地である内モンゴルで丁寧にカシミヤの毛を生産されているファミリー会社のおかげで実現できました。

中国の内モンゴルで大切に育てられているカシミヤヤギ。
夏と冬の寒暖差が70度になることから、ヤギは寒さから身を守るため、極上の温かさを誇る、細くて毛足の短い産毛を生やします。その産毛が暑い夏を迎える前の5月には抜けていくのですが、直前の4月後半から5月に梳き取られる、極細で肌触りがずば抜けている毛だけを使った上質のカシミヤだけを使用しています。
極細の柔らかい産毛のため、バリカンで刈り取るのではなく(羊を想像しないでください)へアブラシのようなもので、丁寧に梳いていきます。セーターを作るには短い毛なのですが、できるだけ長い糸になるように上手に梳かないといけません。その時に産毛のさらに上を覆っている毛も一緒に梳いてしまうと、プレミアム級のカシミアにはならなくなってしまうのです。

カシミヤヤギの放牧家、カシミヤヤギの毛を糸に仕立てる工場、そういった方達と長年に渡り築いてきた信頼関係で、品質の良い糸をお手頃な価格で提供してもらうことができました。
実は、一度に大量の注文をくれる大きな会社とのお取引というのは、意外に望まれていません。なぜなら、その1回は良いけれど、そのために工場を拡張したり、人をたくさん雇い入れたりしても、次の保障がないからです。それよりも地道にコツコツと長い年月にわたって個人的な信頼関係を築き、たとえ小さな注文だとしても、毎年必ず現地を訪れて話をする、私たちのような小さな会社を信頼してくれます。そうして初めて、納得のいく品質とそれに見合ったお値段で分けて下さる。こういう関係を大切にしてきたからこそ、プレミアランクのカシミヤを採用しているのに、今回のような手に入りやすい価格が実現できるのです。

二つ目の理由は、また次回にご紹介いたします。

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