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VOL.143 / 2024.08.05

殺人的なこの暑い夏を乗り切る方法

今年も予想通り、連日36℃(実質は日なたは40℃超え)の猛暑日が続いている東京です。

私は寒いのが大の苦手。でもその代わり、暑いのは割と平気でどんなに猛暑でも食欲が落ちたり、身体がだるくなったりとかはほぼありません。なので、今までは寒い冬に日本を脱出。あたたかい東南アジアでぬくぬくするのが常でした。
もちろん、それはこれからも変わらないと思うのですが、一昨年あたりから顕著になってきた東京の夏の半端ない暑さ!もう、朝から暑いので、散歩に行く気になれない。そうすると、運動不足になり、家でラジオ体操は毎日頑張ってますが、やはり有酸素運動も少しはしないとね…。

7月初旬に宮古島に行ってシュノーケリング三昧、誰も泳いでいないプールで泳ぎまくっていたのが、すでに懐かしいです。でももう夏のハイシーズンに突入し、どこも混んでいて、お値段は高いし、今後は夏も海外に逃げるしかないかな~と思っている今日この頃。

そんな今年の夏の過ごし方は、涼しいお部屋でネットフリックスを見る!に決定しました。
実はおすすめのドキュメンタリーがあるのです。
アメリカでは大統領選挙に向けての諸々が大賑わいですが、私は個人的には、アジア人の血と黒人の血をもって女性として初の大統領にハリス氏になってもらいたいと願っています。
そんな中、オバマ大統領の奥様だったミシェル・オバマ夫人のストーリーを描いた「マイ・ストーリー」が本当に素晴らしいのです。

黒人労働者階級の社会に生まれ育ったミシェルは、多くの偏見と困難に向かいながらハーバード大学を卒業し、弁護士になった立志伝中の人物。
大統領夫人として彼女がアメリカという国に尽くした黒人として、女性として、人間の尊厳を誇りをもって語りつくした8年間のドラマです。
アメリカの黒人差別は半端ではありません。私はアメリカの中産階級の白人社会で10年間ビジネスをしたことがあって、その実態は経験ベースで良く知っています。
黒人が運転しているだけで、アトランダムに車を停められ、麻薬を所持していないか、なにかの犯罪はないか、警察は好き勝手に調べます。
刑務所が民間の運営になってからは(場所によってですが)なるべく多くの軽犯罪の囚人を作り上げ、労働させて、商品を安く作らせて高く売るのをビジネスにするのです。
そんな絶望の日常から逃れられない負のスパイラルを見せつけられて育つ子供たちは、3世代に渡り生活保護を受け、麻薬をやり、酒浸りになって暮らしています。

ミシェル・オバマはそんな子供たちに自分自らを手本に現状に屈するな、希望を持て、諦めないで努力をしろ、勉強しなさい、と女学生たちを鼓舞してまわります。
人ってメンターが身近にいないと、どう頑張っていいのかわからない、のかもしれません。
日本人には理解できない大きな社会の矛盾が、アメリカ社会には普通に立ちはだかっています。

私、本当に感動してしまったのですが、奥さんが若くて、美しくてモデルだったりして、そういう大統領夫人とはもう全然違う次元で、アメリカの闇である黒人問題、その次世代を担う黒人女学生たちに向かって、自分を信じろ、自分の切り開く明日を信じろ、と鼓舞してまわるミシェル夫人の存在って、アメリカにどれだけの計り知れない利益をもたらしたのか…。
自分は全く彼女には及びもつかない存在だけど、私に出来る精一杯のことをして生きてゆこう!と思わせてくれるに十分な素晴らしいドキュメンタリーです。

皆さまもぜひご覧になり、あつーい夏に心も熱くなって、シルクを着て、冷えたビールを片手に、エネルギーチャージをするのはいかがでしょうか?


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