VOL.150 / 2024.11.22
バングラデシュへの旅 vol.3
ブランドディレクターの生き方指南書
DAY4
4日目は、混沌、猥雑、無秩序の中の秩序、産み落とされた人間の極限のサバイバル…そんなものを感じさせるオールドダッカをリキシャで疾走。
ガイドをしてくれたベンガル語のエキスパート、14年バングラ在住日本人のKHAJUさんとご主人です。
首都ダッカにはMTRも走っています。まだ線は一つだけですが、いずれ東京の地下鉄のようになる予定だそう。この車両は東京の埼京線から譲り受けたものだとか。どうりで見たことある、と思いました。
ダッカの殺人的な渋滞。車、バイク、リキシャ、トゥクトゥクがもう、ぐっちゃぐちゃに入り乱れて道路いっぱいに。
ランチは1939年創業のビリヤ二専門店で。
ビリニヤには日本でいうピラフみたいなものですが、もう大混雑です。
みんな店の中に立っていて、誰かが食べ終わったら、すかさず座る。落ち着いて食事なんかできません。山羊のお肉が入っていて、とても絶品でした。一つ100円ほどです。
ヒンドゥー教寺院、モスク、教会、もう、なんでもありのダッカで締めは神様にウィンクしながらビールを飲み干しました。
DAY5
本日はダッカを脱出して、世界遺産のショナルガオンまで足を延ばしました。
ここはかつての東ベンガル地方の栄えた首都。裕福なヒンドゥー商人が住んでいた街並みがイスラム教徒の襲来に恐れをなし、逃げたのでそのまま廃墟に。妙にロマンティックです。
今日のガイドさんはまだ19歳のアンビアちゃん。日本語を勉強中だとかで、片言の日本語を一生懸命駆使してました。
ここからPANAMA CITYと呼ばれるヒンドゥー教徒の遺棄された街並です。
バングラでは街を歩いていると、写真を一緒に撮ってもいいか?と30分に1回は言われます。
そこで、たくさんのミニ集合写真が溢れました。一人が私に聞いてきて、どうぞ、っていうと周りにいる人が一斉に私にカメラを向けてきます。これは日本人にはない感覚ですよね。
DAY6
バングラデシュは水路が張り巡らされた国です。
気候は温暖で、食べ物は豊かに育つし、それを運ぶ川も隅々までいき渡っています。
本来は大変に豊かな国。道路の混雑を避けるためには川を渡るのが一番。
こうして、今日もカオスのダッカは暮れていきます。
もちろん、今回の旅のコーディネートにもDRESS HERSELFが大活躍でした。
シルクサテンの「ジョガーパンツ」は、暑い国にばかり行く私の必需品。通気性も良いし、動きやすいのに品もよく見えて、一日はいて動き回ってもストレスフリーでした。
来春発売予定の、「シルクモダール」のパーカーを一足お先に試させてもらいました。みんな大好き、サラサラのシルクモダール素材のパーカーは、シャツ感覚で羽織れるのにオシャレ見えする最高の一枚です。今回は日焼け止めもかねて、タンクの上にこればかり着ていました。温度調整が簡単に出来るのも便利です。春の発売を楽しみに待っていてください!
ダッカってどこ?カンボジア????なんて言われたりしますが、バングラディシュは誇り高きベンガル人の独立国家です。これからの経済成長が望まれる若い国。明るくて、親切で、異常に人懐っこい人々の国。皆さんも機会があればぜひ、訪れてみてください。
ブランドディレクター”Y”
大学卒業後、インテリアブランドを立ち上げる。20年にわたるブランド構築経験を活かした後、ブランドコンサルティングを開始。DRESS HERSELFでは、自身の実体験や同世代の悩みをすくい上げ、女性の生き方をベースに、コンセプトからシーズン毎の企画、方向性などを牽引。世界中で暮らし、旅した経験があり、ロックで自由でパワフル。