VOL.19 / 2018.03.27
近年最高の寒さに打ち震えた新潟
三寒四温とはよく言ったもので、あたたかくなったと思ったら急に寒くなり、しかも雪が降る始末…がっかりさせられる陽気に心もくじける思いでしたが、それでも立春が過ぎ、少しずつ日も長くなって、頬に春のぬくもりを感じるとやはり嬉しいですね。東京は桜の開花宣言もあり、いよいよ楽しいお花見シーズンの到来です!
北陸地方は歴史的な大雪で今年は大変だった、と連日ニュースで聞いていましたが、まだ過去形ではないようで…。ドレスハーセルフの本社がある新潟加茂も今年は大雪に見舞われて、まずは会社に行くのが大変。いつもの2倍時間がかかって到着したら、今度は社員総出で雪かきで大変。 朝だけでは足らず、夕方近くなったらまた雪かきで大変。 今年は雪かきだけで、精根尽きはてた日々を過ごしました。
そんな新潟人は、基本的に我慢強く勤勉で、助け合わないと生きてこられなかった環境のおかげで、相互扶助の精神に充ち溢れ、工夫をして暮らすという気質に優れています。
「温かくして生きていきたい」というのが切望される土地柄なので、ドレスハーセルフのようなブランドが生まれる素地は十分にあります。さらに工夫することにも優れているので、着心地よく、そしてあたたかくするための改善・改良は自然と追い求めてきました。
そんな新潟人から見たら信じられない姿があります。 東京では真冬に下着の上にそのままセーターを着ている“つわもの”の女性を見かけます。着膨れしたくないという気持ちはわかりますが、気温が一桁という日にそんな薄着をしていると、後悔する日がくるかもしれません。
体を冷やしていることを常態化させていると、いつのまにかそれが体質になり、体温が低い身体になりがちです。体温が低いと免疫力も落ちるので、 風邪をひきやすかったりして百害あって一利なし。春になっても朝晩は十分冷えますから、やはりシルクのインナーをきちんと着てからトップスを着ることをオススメします。シルクのインナーは薄手でも本当に暖かいですよ。
さて、冒頭の地域による気質ですが、これは気象・歴史的背景・政治体制などによって決まるのだと感心することがありました。
友人のイタリア人と話していた時のことです。イタリアは元々多くの都市国家から成り立っていた独立心の強い国です。攻めて、攻められて、騙されて、騙してきた歴史から、人を信じるということはけっして美徳ではないという話でした。厳しい過去によって人の気質は作られると思いましたが、雪に覆われて、助け合って、工夫をして生きてきた先人にちょっと感謝したい気分でした。
さて、今日はお家に帰ったら、お風呂に入って、ゆっくりあたたまって寝ましょうか。