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VOL.34 / 2019.07.16

時を超えて上質を身にまとうこと

新しい天皇両陛下の誕生で、美智子皇后は上皇后様になられました。
この機に美智子さまの本がたくさん出ていますが、その中の心に沁みる一文をご紹介します。それは美智子様は普段、どんなお洋服を着られているのですか?という質問に対して、”長く愛着を持って着ることが出来る、値段はするけど上質なもの”というくだりです。これこそが、ファストファッションにあまりにも慣れ親しみ、緊張感がなくなってしまっている昨今の風潮に対しての鉄拳でした。

今年、DRESS HERSELFは直接お客様と接する機会を多く設けるため、全国をポップアップショップで周るプロジェクトを立てています。そうしてお客様と接する機会があると「年を重ねて来たせいでしょうか、いいもの、好きなものを長く身に着けたいと思う気持ちが増すようになりました」というお声をよくいただくようになりました。(現在、7月23日まで伊勢丹新宿店5階ベッドルーム/スタジオにて夏の新作を取り揃えたポップアップイベントを開催中です)

もちろん、ファストファッションも日々のワードローブには活躍頻度の高いものです。ちょっと奇抜なデザインや色でも冒険出来るのがファストファッションならではです。でも安易に安いからという理由で買ったものは、そこに「私」という介在度が低いので、それをどうやって着こなしていくかといった工夫にあまり熱が入らず、短期間でさようならをしてしまう結末が待っていることが多いのです。
お値段がある程度しても、上質な生地、糸で丁寧に仕立てられたものは、その物質的価値を超えて、身にまとう人を豊かな気分にさせてくれる。不思議ですが、こういう一種の高揚感、それが自分にも自信を与え、そのオーラが確実に伝わるのですよね。

あらためて、美智子上皇后さまの若かりし頃のクラシックで、エレガントでため息が出るほど美しい写真の数々を眺めながら「上質なものを丁寧に手入れしながら、大切に、長く身に着つけてゆく」ということを考え、発信し続けていきたいと思います。

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