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VOL.71 / 2021.05.02

母の日に母を偲ぶ

ブランドディレクターの生き方指南書

もうじき一大イベント、母の日です。お母様へのプレゼントもさることながら、義理のお母さまへのプレゼントに悩まれる方も多いのではないでしょうか?
ぜひドレスハーセルフのアイテムで、身体に抜群に優しいのにおしゃれなプレゼントをしてくださいね。

個人的な話で恐縮ですが、私の母は昨年末に94歳でみまかりました。大正生まれの女性で大学教育まで受けていて、裁判所の書記官として長く勤務していながら45歳を過ぎて突然起業をした恐るべきバイタリティーの持ち主でした。母ほど私の生き方に影響を与えた女性はいません。いつも、「人生の選択肢を広げるために、女こそ教育を」と言い続けていた人でした。

40歳からもうデニムしかはかなくなり、50歳になって運転免許を取得し、60歳の誕生日に初ピアスを装着。
70を過ぎても、80を超えても真夏はタンクトップ1枚で過ごし、首のしわも、二の腕のたるみもなんのその。年を重ねて美しいのは生きる姿勢そのものだということを思い知らされました。(写真は母が82歳の時のスイス旅行です)

そんな母が50歳に手が届く少し前のある日、カシミヤ宣言をしました。
「もう金輪際、ニットはカシミヤ以外は着ない」

その言葉通り、クローゼットに増えていくアイテムはカシミヤの文字が踊り(品質表示の意味です)軽くて、温かくて、気持ちのいいモノしか身に付けなくなりました。寒がりのくせに首がチクチクするからと言ってタートルネックやマフラーも避けるようになりました。

そんな母に、カシミヤストールを母の日のプレゼントとしてあげた時の喜びようは大変なものだったことを今でもよく覚えています。

今年の母の日には、これからの季節、冷房がきついと感じる時にフワッとさりげなく羽織れて着こなしに変化の付けられる
カシュクールカーディガンを、3日間だけお仏壇にあげて、あとは私が着て、母の生き様を継承していこうと思っています。


ブランドディレクター”Y”
大学卒業後、インテリアブランドを立ち上げる。20年にわたるブランド構築経験を活かした後、ブランドコンサルティングを開始。DRESS HERSELFでは、自身の実体験や同世代の悩みをすくい上げ、女性の生き方をベースに、コンセプトからシーズン毎の企画、方向性などを牽引。世界中で暮らし、旅した経験があり、ロックで自由でパワフル。

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