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大人が真似できる着こなしのヒントを三尋木さんにうかがいました / vol.02

雑誌でDRESS HERSELFの商品をご紹介いただいたことをきっかけに始まった、ファッションエディター三尋木奈保さんとのご縁。
三尋木さんは、日常的にナイトウェアなどをご愛用くださっており、これまでにもストーリーブックやシーズンカタログに寄稿いただくなど、深いお付き合いが続いてきました。
そして今回、スタッフ一同が「いつか直接ご一緒できたら」と願っていた企画がついに実現。
三尋木さんならではの、きれいめでありながらリラックス感も漂う冬のスタイリングアイデアを、ご自宅での時間から外出シーンまで4つのコーディネートでご紹介します。

PROFILE
三尋木奈保〈みひろぎ なほ〉
ファッションエディター。『Oggi』『Marisol』『eclat』など、雑誌・ウェブメディアで活動。
近年はアパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。 自身のおしゃれルールを公開した著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。

vol.01はこちら


カシミヤニットで魅せる冬のお出かけコーデ

お出かけ時のスタイリングとしてご提案いただいたのは、カシミヤクルーネックニットを主役にした冬のお出かけスタイル。
まさに三尋木さんらしいコーディネートです。

三尋木さん:
「このニットは色が素敵ですよね。どこにもない独特なパープルグレーで、自然光の下では少しパープル寄りに見えるのが魅力的。素材感もすごく良くて、リッチなツヤ感がありながら軽やかで暖かい。上質な雰囲気があるので、お出かけにもぴったりだと思い、今回はプリントのロングスカートを合わせました。この上にロングコートを羽織っても素敵だと思います」

カシミヤ100%なので、とにかく軽くてあたたかいというお声をよくいただきます。三尋木さんの雰囲気にカシミヤがとてもお似合いで、すぐに真似したくなります。

三尋木さん:
「さすがカシミヤ100%だけあって、見た目以上に軽くて、ごわつき感がゼロなのが良いですね。前だけインしてももたつかないし、カジュアルな場面では全部アウトにしても綺麗に着られるのが嬉しいです。丈感も長すぎず、バランスが絶妙。ゆったり感がありつつ、手首を少し上げれば女性らしさも出ますよね。カジュアルすぎるニットだと、素敵なレストランに行く時などに少し気が引けますが、このニットなら問題なく着ていけますね」

白のロングカーディガンを使った上品なスタイリング

続いてご提案いただいたのは、シルクコットンのロングカーディガン
このロングカーディガンは、DRESS HERSELFの定番アイテムであり、長く愛され続けているロングセラー商品です。今回、三尋木さんらしい小物使いやバッグの差し色で、軽やかな装いに仕上げてくださいました。

三尋木さん:
「フルレングスのワイドパンツを合わせたほうが、ガウンのような流れるシルエットが生きると思いました。動いた時にもスリットの流れを分断せず、全体のバランスが良く見えるんですよね」

冬ものに飽きてしまう時期でもあるので、春先にぴったりなスタイリングですよね。全体のまとまりが良く、とても素敵です。

三尋木さん:
「あまり色をたくさん使わないほうが、シルエットの良さが引き立つので、白とベージュで統一して、バッグにはキャメルを合わせて春を感じさせる雰囲気にしています」

三尋木さんのパンツスタイル、カッコ良いのに女性らしさもあり、とても新鮮で素敵でした!

大人の女性が陥りがちな”おしゃれ迷子”。三尋木さんが意識していることとは?

年齢を重ねると、今まで似合っていた服がしっくりこなくなったり、「何を着たらいいのかわからない」と感じたりする方も多いですよね。三尋木さんご自身は、そうした変化にどのように向き合っているのでしょうか?

三尋木さん:
「私の場合ですが、もともとフェミニンでまろやかな雰囲気の服が好きだったんです。でも50歳を超えてから、そういう服だと全体の印象がほっこりしてしまうなと感じるようになって。顔つきや体つきも丸みを帯びてくるし、以前はシュッとしていたラインも、だんだん柔らかくなっていく。着こなしによっては、それがぼんやりと厚ぼったい印象に傾いてしまいがち」

お客様からも、同じような悩みをよく伺います。

三尋木さん:
「甘めの服って、若い頃は肌のハリや髪のツヤがあるからこそ、バランスが取れていたんです。でも年齢を重ねると、そのままのスタイルではコンサバすぎたり、優しげすぎて少しぼんやりした印象になってしまうことも。もちろん、それがお好きな方もいらっしゃいますが、私の場合は仕事柄、もう少し時代の空気感を反映させたスタイルにしたくて。50代だからこそ、アクティブでちょっと辛口なモード感を取り入れたいなと思いました」

三尋木さん:
「今まではスカート派だったのですが、パンツを増やすようにしました。それこそ、黒は全然着なかったんですけど、黒い服も意識的に取り入れるように。とはいえ、いきなり劇的にモードな雰囲気に変えるわけではなく、ちょっとした辛口要素や、シャープなシルエットを足すことを意識しています。例えば、去年までは取り入れていなかったマニッシュなデザインや、シルバーのアクセサリーなどをプラスするようになりました」

いきなりすべてのスタイルを変えるのは難しいですよね。印象を変えるための簡単なテクニックはありますか?

「アクセサリーやバッグ、靴などの小物から取り入れるのが、一番やりやすいですよね。コンサバ系のファッションが好きな方は、細身のパンツを愛用されていることが多いと思うんですが、ボトムのシルエットをワイドパンツに変えるだけでも、トレンド感がぐっと出るし、シルエットバランスがアップデートされるんですよね。大人の女性は、“雰囲気をまとう”ことが大切だと思うんです。インパクトを強くする必要はないけれど、どこかにしなやかな空気感がある人。そんな雰囲気を演出するのに、DRESS HERSELFのシルクのツヤ感や、流れるようなカーディガンのシルエットは、とても助けになると思いました」

ファッションエディターの道を歩んだきっかけ

三尋木さんがDRESS HERSELFを知ったきっかけを教えてください。

三尋木さん:
「雑誌のお仕事がきっかけでした。ちょうどコロナが始まった2020年ですね。雑誌でも“おうち時間の充実”をテーマにした企画が増え、普段はファッションページを担当している私も、ステイホームの影響で外出を促す記事を書くことが難しい時期でした。その流れで、お家での愛用品を紹介する企画が立ち上がり、インテリアスタイリストの大谷さん(大谷さんの特集記事はこちら)にDRESS HERSELFをご紹介いただいたんです。実際に商品を手に取ってみて『これは本当に上質なものだな』と感動して、自分でも購入してみようと思ったんです」

その後、オンラインショップでご購入くださったんですね。三尋木さんの著書を読んでいるスッタフたちも多くいましたので、とても嬉しかったのを覚えています。

三尋木さん:
「それがご縁となり、シーズンカタログやストーリーブックにも寄稿させていただく機会をいただきました。執筆したコラムを通じてDRESS HERSELFの世界観に関わることができ、とても光栄でした。“冷えは大敵”という理念を掲げていらっしゃいますが、初めてカタログを拝見した際、『雪国から日本中をあたためるために』というコピーにも心を打たれたんです。これは単なるブランドメッセージではなく、長い歴史の中で寒さと向き合い、温めることに真剣に取り組んできた背景があるんだと感じました。その誠実さに、ますます信頼感が増しましたね」

ありがとうございます。そう言っていただけて、本当に嬉しいです。

三尋木さん:
「カタログに載っていた雪景色の写真も印象的で。『この土地で作られたものなら、女性の冷え対策を安心して任せられる』と直感的に思いましたね。身体を温めることで気分が上がり、仕事のパフォーマンスも良くなり、日々の暮らしが快適になる。そんな積み重ねが、人生を豊かにしてくれるというメッセージにも共感しました」

三尋木さんのコラムは、柔らかさの中に凛とした雰囲気があり、お人柄が感じられる素敵な文章でした。
お仕事についても伺いたいのですが、三尋木さんがファッションエディターを目指したきっかけを教えてください。

三尋木さん:
 「大学時代に『JJ』という雑誌で学生記者のアルバイトをしていたんです。当時は雑誌がすごく売れていた時代。カメラマンと一緒に大学のオシャレな友人をスナップ撮影するなど楽しくお仕事をしていました。大学卒業後もそのままフリーランスで雑誌業界で働く選択肢もありましたが、新卒で企業に就職できるチャンスは人生で一度だけ。一般の大企業で社会経験を積むことも大事だと考え、新卒で化粧品会社に入社しました。ですが、会社員として同じ場所に通う生活に、だんだんと物足りなさを感じるようになってしまって。学生時代に関わった雑誌の世界が忘れられず、思い切って脱サラして今に至ります」

編集だけでなく、ご自身で執筆もされているんですよね。

三尋木さん: 
「大学は文学部だったので、もともと本を読むのが好きでしたし、文章を書くことが好きだったので抵抗はなかったですね。文章を書くのが苦手だったら、この仕事はできなかったと思います。ファッションが好きなだけでは成り立たない仕事。取材して文章にまとめるのが好きなので、向いていたんだと思います」

編集部に入ることなく、最初からフリーランスでお仕事をされていたという三尋木さん。そのお人柄でお仕事が繋がっていったのがよくわかります。三尋木さんがコラムを書いてくださったDRESS HERSELFのカタログを見た顧客さまが、偶然にも三尋木さんのお仕事の恩師で、直接ご連絡がきたというエピソードも伺いました。

三尋木さん:
「ファッション誌の編集長で、私がこの業界で働く最初の機会を与えて下さった、人生の恩人です。編集者としての素晴らしいクリエイティビティと情熱がありながら、それはもう、とてもおしゃれで美しい方で。その方にお仕事で慶事があり、お祝いのパーティの記念品に選んだのがDRESS HERSELFのシルクのピローカバーだったそうなのです。審美眼の高い憧れの女性と、愛用ブランドが同じだったなんて、本当に嬉しくて。今もたびたびお食事をご一緒させていただくのですが、「DRESS HERSELFのカタログに載っていた、あなたのコラム、読んだわよ」と言っていただけるのも、心から嬉しいことです」

DRESS HERSELFの今後に期待すること

三尋木さんは、オンラインショップの商品説明もよく読み込んでくださって、とても嬉しいです。

三尋木さん:
「オンラインショップの充実度は素晴らしいですね。対面での販売がない分、サイトの情報量や説明の丁寧さが大切になりますが、DRESS HERSELFはそこが徹底されているなと感じます。企業としての誠実さが伝わるので、サイトを訪れた方もきっと信頼を寄せていると思います。あと、簡易包装が選べるのも素敵ですよね。ギフトのときはしっかりとしたパッケージが必要だけれど、自分用なら不要という方も多いはず。さらに、その分がチャリティに回る仕組みになっているのも、本当に素晴らしい取り組みだと思います」

ギフトとして選んでくださるお客様も多く、「自分で使ってよかったから、大切な人にも贈りたい」というお声をよくいただきます。

三尋木さん:
「それはとても納得できます。女性は、肌で感じた気持ちよさや心地よさを誰かにオススメしたくなるんですよね。デザインももちろん重要ですが、本当に良いと実感したものは、自然とギフトに選びたくなる。間違いのない贈り物として、大切な人に届けたくなります」

たくさんお褒めいただいて、とても励みになります。
最後に、DRESS HERSELFへの期待をお聞かせください。

三尋木さん: 
「昨年、レギンスに黒が登場したのを見て、「へえ〜」と思いました。それまではニュアンスカラーを中心に、繊細な色合いで統一されていて、それがブランドの美しさにもつながっていると感じていたのですが、ボトムに関しては黒のニーズが高いのも納得です。私自身も、黒いレギンスがあると便利だなと思いました。
こだわりを大切にしながらも、お客様の声や時代の流れを柔軟に取り入れ、固執しすぎずに進化していく。そのしなやかさがDRESS HERSELFの魅力だと思います。ブランドとしての軸がしっかり確立されているからこそ、一歩ずつ軽やかに前進できるのでしょうね。DRESS HERSELFは“ベーシック”を大切にされているブランドですが、ベーシックとは決して『変わらないこと』ではないと思うんです。シルエットも、8年前と今では少しずつ変化し、ドレープ感が加わったり、丈のバランスが見直されたりしている。そうした絶妙なアップデートがなされている点が素晴らしいなと感じます。大人の女性も、同じですよね。『変わらない自分』に安心することは大事ですが、時代に合わせて着る服や考え方を更新していくことも必要。むしろ、大人だからこそ、立ち止まらずにアップデートを続けるべきだと思っています。これからも、DRESS HERSELFならではの“変わらない良さ”と“進化”のバランスを大切にしていってほしいですね」

三尋木さん、貴重なお話をありがとうございました!