2020.09.10
がんになって、自分をいたわるものへの愛着が湧きました
愛用者インタビュー vol.01
小熊 育代さま(48歳) / リストアエステ代表
http://www.restore-esthe.com/
完全紹介制の『リストアエステ® 東京サロン』の代表である小熊育代さん。そのキャリアは20年以上になります。職業柄、女性の美しさに対してとても高い意識を持っていらっしゃる小熊さんが、DRESS HERSELFと出会ったのはご友人から「シルクリブタンクトップ」をプレゼントされたことが切っ掛けだったとか。
「ハンサムウーマン的な感じが好みでした。色もおしゃれだし、着てみたら抜群の肌触りで、ああ、いい商品を作っている会社なんだな」と好印象を持ってくださったそうです。新型コロナウイルス状況下の中、小熊さんにはリモートでインタビューに答えていただきました。小熊さんのお言葉には、年齢を重ねてもオシャレを楽しむたくさんのヒントがありました。(聞き手:DRESS HERSELF坂上)
DH坂上:
新宿伊勢丹で POP UPショップをした際、ご来店くださった小熊様のことはよく覚えています。さっと来られて、迷わず「シルクVネックワンピース」と「シルクモダールパンツ」を手に取られて、あっという間にご購入いただきましたよね。このセットを選ぶなんてお目が高いと思っておりました。
小熊さん:
「シルクモダールパンツ」はサイトを見ていて絶対欲しいと思っていました。履いてみたら、履き心地も良くてラインも綺麗で大人っぽい。ジョッパーズパンツによくあるだらしない感じがないから、海外旅行の時に機内ではくのにも最適、と思いました。
「シルクVネックワンピース」はパジャマにはしていなくて、デニムに合わせて着ることが多いですね。こちらもさすがシルクで、大人っぽいツヤ感が自尊心をくすぐります(笑)
DH坂上:
ロングシャツ感覚で着ていただいているのですね。シンプルなデザインですが、素材の上質感がヒールにもサンダルにもスニーカーに合わせても、上品な大人の気品を表現してくれるので、着回しもしやすいですよね。
忙しい毎日の中、がんとコロナが一気に押し寄せてきて
小熊さん:
実は私、急に乳がんになりまして。この前手術したばかりなんです。自分の人生でがんになるなんて思ってもいませんでした。がんになる前はすっごく忙しくて、朝から夜中まで働いていました。基本は東京のサロンで仕事をして、ひと月に7〜10日ほど新潟の上越で暮らして。
東京と新潟を行ったり来たりで、たまにオシャレする日もあるけれど、ほぼずーっと仕事のユニフォームを着ている生活だったんです。夜中もユニフォームのまま人体解剖図をみながらサンドイッチを食べる、みたいな。
ーそうだったんですか。そんな中、コロナという問題も出てきて…
小熊さん:
仕事柄、お客さまと濃厚接触になってしまうので、仕事どうなっちゃうのかな、会社も一回閉めようかなと悩んでいたのと並行して、3月末に検査で「がんです」と言われて、そのあと一気に緊急事態宣言。もう、がんだし、コロナだし、会社はどうなるんだろうか、スタッフはどうしようか、私のこれからの人生は…とかなりヘコんでいた時もありました。
DH坂上:
世間がコロナで大変なときに、小熊さんはもっと大変な事態と向き合われていたんですね。術後の経過はいかがでしょうか?
小熊さん:
胸は全摘ではなくて部分切除でした。今もこの通り元気です。ただ、リンパ節の転移をみるためにも、脇と胸と2箇所切ってるんですね。傷が塞がるまで大きいテープを貼ってたんですけど、退院と同時にものすごく暑くなって。クーラーをガンガン入れると辛いし、着る服で調整して過ごしたいんですけど、服が傷に当たると痛いんですよ。
DH坂上:
脇の縫い代が引っ掛かってしまうのですね。
小熊さん:
そうです。困ったな、どうしようと思って、市販のブラトップを着てみたり、パジャマでいたり、色々と試しました。でも、ブラトップで1日過ごすのはダラしない気がするし、パジャマはまさに病人みたいでイヤだった。そんな時に「そうだ、あの友人にもらったタンクトップはどうだろう」と引っ張り出して着てみたら、通気性が良くて全然ムレない。傷に当たる感じもないし、擦れないんです。これだったらラクだし、痛くないなと思いました。
DH坂上:
病気の療養中にシルクに救われたというお客様はたくさんいらっしゃいます。肉体的にも精神的にも弱っているときこそ、シルクの真の力が発揮されるのだと思います。「シルクリブタンクトップ」は丸胴編みといって、脇の縫い目が出ないようにお作りしているんです。小熊さんが傷にあたる感じがしないとおっしゃってくださったのは、ココがポイントかもしれません。
小熊さん:
あ、ホントですね。考えないで着ていましたけど縫い目がない。なるほど。よくできていますね。ホールド感もそれなりにあって、乳がん手術後の私には最適なものでした。
今はコロナはもちろん「とにかく感染症には気をつけて」と医者に言われているので、外食も外出も出来ない。そうすると私、ダラっとして着替えないタイプなんです。でも、本棚にある島田順子さんの本を見た時に、コレじゃいけないと強く思いました。それでDRESS HERSELFのパンツを履いてタンクトップを着て、エアコンを弱くかけながらリモートワークしたり、お洗濯を干したり、ユルユルとやっています。家の中で鬱々としてるくらいだったら、少しでもオシャレして気分をあげようと思って。
DH坂上:
お家時間が増えたけど、オシャレしていこう!という気持ちにシフトしたんですね?
小熊さん:
でも基本的にはお家ではラクな格好がいいじゃないですか。私もまもなく50歳なので、デニムを履いて1日過ごすと疲れちゃう。楽だし肌触りも良い素敵な部屋着ってあまりないんですけど、DRESS HERSELFの服はおばさんぽくなくフワっとしていたり、ウエストがゴムだったりするから着ていて無理がないんです。
DH坂上:
ゆったりしてるけど、だらしなく見えないことを念頭にデザインしています。来客があっても、パッとそのまま出れちゃうのって大事ですよね。リラックスウェア兼おしゃれ着として使えるのが、私たちの製品づくりのポイントなんです。
年齢を重ねても、デコルテは出していきましょう
小熊さん:
このリブタンクトップも初めて手に取ったときは襟ぐりがちょっと開き過ぎかな?と思ったんですけど、着ると全然そんなことないんですよね。ラインもとてもよく考えられて作られていることに感心してしまいました。
DH坂上:
はい、デコルテが綺麗に見えるカットにこだわっています。でも前後を逆にして着ている方もいらっしゃいます。
小熊さん:
DRESS HERSELFの服ってあんまり首が詰まってないでしょう?
私も一応、美容の仕事をしているのでデコルテにはこだわりがありまして。私たちはお客様を施術するとき、とにかく首を長く作っていくんですよ。顔周りがたるんだり、肩が凝ったりしていると、首って短く見えちゃうんです。そうすると格好悪い。だから、デコルテ周りが開いている方が、若く痩せて見えます。そういう点でも、DRESS HERSELFの服はちょうどいいカットが多い。だから綺麗に素敵に見えるんだと思う。
DH坂上:
年齢が上がったからと言って、首筋は隠さない、ということですか?
小熊さん:
ええ、しわを気にされる方が多いのはわかりますが、70歳前半くらいまでは、首をしっかり出していた方が確実に若く素敵に見えますね。「人はあなたの首のしわなんてそんなにジロジロ見ていない。それよりも首が短く見える方が全身のバランスが悪くて素敵に見えないんですよ」ってお客様にもいつも言っています。
DH坂上:
デコルテが開いている方が、ヌケ感がありますよね。
小熊さん:
そうです。鎖骨は出していた方が、女性らしさも出るし、若く見えるコツでもあるんです。
普通の日常がどれだけ愛おしいかに気付かされました
DH坂上:
本日着てくださってる春夏の新作の「カフタンドレス」のVネックラインも小熊さんの雰囲気にすごく合っていらっしゃいます。
小熊さん:
ありがとうございます。自分でいうのもなん何ですけど、着てみてしっくりきました(笑)色違いでもう1枚買っちゃうかも。袖もいい感じの長さで肌触りもとても良いです。シルクって、ムシムシしてる時って暑いのかなってイメージでした。でも着ると本当に通気性も良くて涼しい。
DH坂上:
シルクは「呼吸している」ので通気性に優れているんです。
小熊さん:
そのままストンと着たりベルトを巻いてみたり。デニムと合わせても良いですし、パサっと被ってパンプスにを合わせてもすぐキマる。こういうシンプルで上質な服ってアクセサリーや(実は)姿勢でどんなふうに見えるかが、着る人の腕の見せ所ですよね。非常にチャンレンジングなアイテムなので、ひとりファッションショーしました。(笑)とても楽しかったんです。なんだか、鬱々としていた先週くらいまでの自分がウソのようです。
人間って本当に ”心の持ちよう” な生き物なんですね。
今回このようなインタビューをしていただく機会をいただいて、心から感謝しています。改めて、健康がいかに大切であるか、普通の日常がどんなに愛おしいものであるか、その中で、自分なりの工夫やこだわりを楽しんで生きていくことがどんなに大切かを再確認しました。
「お客様をキレイにして差し上げる」
これって私の命を懸けた挑戦です。だからこれからも手を抜けない。でも、DRESS HERSELFのお洋服のように、その中でも自分をもう少しだけ労って、少なくとも、もう二度とがんにならないように、余裕をもって心地よく感じながら生きていく。これからはそうしようと思います。ちょっと感傷的になってしまいました(笑)
〜インタビューを終えて〜
お元気そうにされてはいましたが、これから抗がん剤治療をどうするかなどを決めたりするという、とても繊細な時に快くインタビューを引き受けて下さった小熊さん。でも、こんな体験をしたからこそ、気が付いたことがたくさんあると、とても前向きなお話をたくさんしていただきました。
小熊さんのために、DRESS HERSELFのウェアが役に立つことが少しでもできたのなら、こんなに嬉しいことはないと思ったインタビューでした。