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vol.08

2023.12.19

自分の感性を信じて、しなやかに生き生きと

愛用者インタビュー vol.08
川村 裕美子さま(47歳) /フローリスト・PontGarten代表
https://www.pontgarten.jp


今回はご登場いただくのは、奈良県生駒市のアトリエでフラワーアレンジ教室「PontGarten(ポントガルテン)」を主宰する、フローリストの川村裕美子さんです。
川村さんは、20代の頃からオランダに留学、その後ドイツの花屋にてフローリストの感性を磨き、帰国後は関西圏で花屋やカフェ併設の店舗を運営してきました。2019年からは生駒へ移り(住所非公開)アトリエとしてオンラインショップ、フラワーレッスン、ウェディングフラワーをメインに再スタート。自宅兼アトリエは古民家を改装し、川村さんの作り出す素敵な世界観が広がっています。
アトリエでDRESS HERSELFのポップアップショップを開催してくださったご縁で、今回のインタビューも快く引き受けてくださいました。(聞き手:DRESS HERSELF坂上)

DH坂上:
まずは川村さんの経歴をお伺いできますか?

川村さん:
隣に住んでいた叔母が生け花を教えていて、幼い時からそこで遊んでいたのでお花は好きだったんです。でも進学の時期になり、音楽を本格的にやってみたいと思って、ずっとやっていたトロンボーンで音大に行きました。

DH坂上:
最初はお花とは関係ないご職業だったのですね。

川村さん:
はい、大学卒業後は1年ほどフリーの演奏者として活動していたんですけど、このまま音楽活動をしていても突き抜けたところまで行かないなという実感があって。じゃあもう、違うことをした方がいいかなと思ったんです。その頃、コンサートでお花を買う機会が多かったんですよね。元々お花はすごい好きだったんですが、私が買いたいと思うお花屋さんが少ないと感じていて。

DH坂上:
川村さんの思い描いている世界観を表現しているお花屋さんはなかったんですね。

川村さん:
そうなんです。花屋でバイトもしていたんですが、もっとちゃんと勉強しようと思ってオランダのブールマインスティテュート校に留学しました。ディプロマを取得して卒業後は音大時代の友人がいるドイツに行き、友達の知り合いの花屋さんがクリスマスの時期は忙しいから、ちょっとだけ働きに来ていいよって言ってくれて短期間だけ働くことにしました。言葉はあまり出来なかったんですけど、花屋の仕事は流れが大体一緒なので意外に役に立ったみたいで。クリスマスが終わっても「働いていいよ」と言ってもらえたんです。

DH坂上:
どれくらいドイツのお花屋さんで修行されたのですか?

川村さん:
3年ですね。フランスやベルギーやオランダなど、近くの国を見て回ったりしました。日本はお花を家に飾るのは特別な時だけですが、ヨーロッパは週末には家にお花を飾るのがごく当たり前で、花がとても身近な存在なんですよね。感性のほかにそういった文化も学びました。

DH坂上:
そのあと日本に戻られたんですよね。

川村さん:
最初は知り合いの会社の会議室を借りて教室を始めたんです。レッスンをしながらアレンジメントをオンライン販売したり。そうこうしているうちに、お店を持った方がもっとより多くの方に知ってもらえると感じていました。当時、まわりに素敵なお花屋さんが少ないなと思っていたので、お店を始めることにしたんです。

DH坂上:
その頃の生徒さんが今もレッスンに通われているとか。

川村さん:
そうなんです。20代の頃からなので長いご縁になっています。

古いものを大切にする

DH坂上:
今の生駒市に拠点を置かれたのは4年前なんですね。生駒市は関西のベッドタウンで閑静で落ち着いた雰囲気の素敵な場所ですよね。

△アトリエの外観(左)と内観(右)

川村さん:
ギリギリ便利な田舎みたいな感じで落ち着きますね。この場所に元々あった古民家を改装して2019年に自宅兼サロンを作りました。

△アトリエのビフォー(左)アフター(右)

DH坂上:
Instagramで建物のビフォーアフターを載せていらっしゃいますが、こんなに素敵に変わるんだ!と驚きました。

川村さん:
直す方が大変っていう部分もありますけど、ちょっとでも古いものが残ったらいいなと思って。ビフォーを見ると驚くほどボロボロですよね。

DH坂上:
ヨーロッパって古いお家をリノベーションしながら大切に住んでるじゃないですか。やっぱりそういうお考えも根底にありますか?

△家のエントランスのビフォー(左)アフター(右)

川村さん:
小さい時から古いものが好きなんです。おっしゃるように、ヨーロッパって古いものをそのまま使っているので、根底にある考え方は一緒だと思います。建物自体は日本の蔵なんですけどヨーロッパの家具や小物を置いているので調和しますよね。

ライフスタイルに合わせた働き方を優先

DH坂上:
今のアトリエに移る前は関西圏で3店舗を運営していたんですよね。そこから今のアトリエ一つに集約したということでしょうか?

川村さん:
一時は3店舗ありました。一店舗ずつ違うコンセプトにしたり、より多くの方にご来店いただけたり、とても楽しかったんですけど、経営やスタッフの管理に追われて、お花にちゃんと向き合えてる時間が少ないと感じていたんです。お客様の対応が優先になると自分のやりたいことより、常に仕事や時間に追われている感じがありました。仕事と生活のバランスが悪いという感覚があって、お店という形態でなくてもいいんじゃないかと思ったんです。

DH坂上:
思いきった決断でしたね。店舗ではなく、レッスンを中心としたアトリエにすることでワークライフバランスを優先させたんですね。

川村さん:
それまではプライベートと仕事は分けたいと思っていたんですけど、生活の中でのお花を提案したいという思いがあるので、それなら家とアトリエが近い方がPontGartenのコンセプトがより伝わると思って、アトリエという形に落ち着きました。

DH坂上:
アトリエはまさに川村さんワールドといった雰囲気で感動しました。生徒さん達とお花やライフスタイルを楽しむことを優先したスタイルですよね。

川村さん:
いまの形になってからは、心穏やかになりました。暮らしの部分にも重点を置けますし。とはいえレッスンやウェディングや装飾のお仕事があるので結局忙しい毎日になってしまうのですが。お花は生物だから仕方ないんですけどね。

防寒の中にも女性らしさを

DH坂上:
ドレスハーセルフとの出会いを教えてください。

川村さん:
阪急で行っていたポップアップショップにフラッと寄ったのがきっかけですね。
着心地が良くてデザイン的にもスタイリッシュなナイトウェアを探していたんです。デザイン的にしっくり来て、自分が着て気持ちが良いものってなかなか出会えないじゃないですか。その時はタンクトップを購入したんですが、実際着たらすごくよかった。

DH坂上:
お体の変化やお肌の悩みなどはあったんですか?

川村さん:
肌は強い方なんですが乾燥はしますので、やっぱり年齢的にも気持ちがいいものを身につけたいと思っています。そういえば6月くらいから「ピローカバー」を使っているんですが、髪の毛がいい感じです。しっとりしていますし、触り心地が違う。

DH坂上:
摩擦が少ないので髪の毛の状態が良くなったというお声は多いですね。その後、心斎橋で行ったサロンに来てくださった際に、アトリエで取り扱いたいとお声がけいただいたのですよね。

川村さん:
インスタも素敵だし、これはウチの生徒さん達も好きだと思って。暮らし周りのことも一緒に提案していくというのが20年前からのテーマだったので、ピッタリ!と思いました。

DH坂上:
初のフェアが7月でしたね。生徒さん達のご反応はいかがでしたか?

川村さん:
素材やデザインが良いと喜んでくださいました。色も柔らかいので選びやすいんですよね。幅広い年齢層に着てもらえるようなデザインですし、プレゼントに購入される方もたくさんいらっしゃいました。ご自身のお嫁さんにあげるわとか、お姉さんにあげるわとか。すごいですよね。40歳ぐらい年齢差があるのに同じブランドの商品を贈れるってあまりない気がします。幅広い年齢や体型の方が着ても良い感じになるのは驚きました。

DH坂上:
お客様からも「奇跡のワンサイズ」と言っていただけています。こんなにたくさんの方々に着ていただけているのは私たちも予想外でした。その後、10月にも秋冬アイテムのフェアを開催していただきました。その際、私も初めてアトリエにお邪魔して。

△10月のフェアの様子

川村さん:
洋服のフェアに興味がない方もいらっしゃると思っていたんですけど。7月のフェアの際に「冬物も見たい!」とリクエストがあったんです。

DH坂上:
大変ありがたいお言葉です。アトリエはヨーロッパの雰囲気がそのままという感じで本当に素敵でした。夏も冬もすごくご好評をいただいて、たくさんのオーダーをいただきありがとうございました。

川村さん:
パッケージも可愛いんですよね。そのままプレゼントに出来るし、靴下をご購入された生徒さんが、次のレッスンで「あれ暖かったからもう一つ買うわ」とご購入されたり。アトリエは花を置いているので寒いんですけど、「アンクルウォーマー」を着けると暖かくて助かっています。

△フェアの際にカシミヤニットとロングスカートをコーディネートした川村さん

DH坂上:
普通のウォーマーと違ってじんわり温まるんですよね。冬はワイドパンツやロングスカートの下に着けている方も多いです。川村さん、フェアのときにサテンの「ロングスカート」「カシミヤニット」のコーディネートがとても素敵でした。

川村さん:
ありがとうございます。花の市場ってとにかく寒くて、外に近い温度なんです。たくさん着込んで足元もスノーブーツを履くと工事現場のおじさんみたいになっちゃう。そんな時、パンツじゃなくてシルクサテンのロングスカートをはくとサテンのツヤ感もあって女性らしくいられるので気分が上がります。

DH坂上:
ロングスカートって下に着込めるので実はとっても暖かいんですよね。

川村さん:
オールシーズンOKですよね。冬ってコートや靴は防寒が主になってゴツくなってしまうので、なにか女性らしい要素を入れたいなと。

DH坂上:
そのお考え、すごく川村さんらしい。「カシミヤカーディガン」も追加でオーダーいただきました。カシミヤの着心地はいかがですか?

川村さん:
レッスン中はコートは動きにくくて着られないのですが、このカーディガンなら一枚で暖かいし軽いし動きやすい。優しい着心地で好きです。

DH坂上:
ニットは軽さが大事ですよね。

川村さん:
わかります。軽さは大事。コートでも良いものは軽いんですよね。

DH坂上:
このカシミヤニットは、弊社の品質管理も驚くぐらいの品質で、かなりレベルの高い仕上がりなんです。軽くてふんわりしていて。

川村さん:
カシミヤニットってここ3年ぐらいどんどん値上がりしていますよね。でもカシミヤの質はガシガシになっている物もあったり…実家が編み物教室でニットの質感には敏感なので、手触りは気になります。

DH坂上:
カシミヤの品質はその年によって変わりますね。あとは仕上げです。カシミヤは仕上げに必ず「洗い」をかけるんですが、この「洗い」の工程はすごく難しくて、職人の技術によって仕上がりが全く変わってしまうんです。川村さんがおっしゃったように、ガシガシのカシミヤは「洗い」が上手にいかなかったのかもしれません。

川村さん:
生徒さんもこのカシミヤの風合いを気に入ってました。他の商品も腰回りや腕周りがカバーできる丈だったり、綺麗なドレープが出たり、着るだけで決まるのが良いですよね。

しなやかに揺られながら生きること

DH坂上:
最近ハマっていることなど教えていただけますか?

川村さん:
着物って実家などにたくさん眠っているじゃないですか。叔母の家にも綺麗で素材が良い着物がたくさんあるんです。昔から着物は好きなので、そういう着物の生地を使って、バッグとかアクセサリーを作ったらどうかなと思って、色々試しています。

DH坂上:
着物は柄も可愛いものがたくさんありますよね。シルクサテンのワンピースを着た際にバッグに困るんですが、そんなときに素敵な柄のバッグがあると良いなと思います。

川村さん:
着物のリメイクバッグは結構売ってるんですけど、土産物みたいな物が多くて。日本人も海外の人でも、普段のスタイルに似合うようなものにアップサイクルしていけるようなものを作ることにハマっています。

DH坂上:
お店も20周年なんですよね。お若い時から本格的にやられているのは驚きです。

川村さん:
お店を借りるときの不動産屋さんの社長にも「あんな若い姉ちゃん、店やるって言ってるけど半年持つかな」と15年以上経ってから言われました(笑)

DH坂上:
それが一時期は3店舗も。

川村さん:
始めるのは比較的簡単に出来ると思いますが、やっぱり続けることがなんでも大変ですよね。長く続けられたことに感謝と、「がんばったね」と自分も褒めてあげたいです。

DH坂上:
川村さん、とても柔らかい雰囲気なんですが柔らかい中にも芯があると感じます。月並みな言い方なんですけど、すごく素敵な女性だなと思いました。いつも意識していることなどありますか?

川村さん:
いつも意識しているのは、しなやかに生きるということです。
逆境に陥っても(例えばコロナ禍、家から出られず楽しみも奪われた世の中に何かできることはないかと思ってオンラインレッスンを始めたり)仕事も暮らしも、根はしっかりしつつも、どしっと大木の様にボキっと折れてしまわないよう、しなやかに揺られながらいつでも軌道修正したり、振り返ったり、見直したりしながらと思っています。

DH坂上:
しなやかさ、とても伝わります。今後、DRESS HERSELFに期待することはありますか?

川村さん:
デザインも着心地もカラーも十分素敵で、とても着やすいです。今の感じで長く続けていってもらえたら嬉しいです。

〜インタビューを終えて〜
とても柔らかい印象ながら、女性なら誰しもが憧れてしまうオーラを放つ川村さん。女性らしさの中に、芯の強さ、しなやかさ、どんな状況でも折れないたくましさを感じました。お若い頃からご自身の世界観を大切にされていて、生徒さん達とも良好な関係を築いていらっしゃる川村さんに学ばせていただくことがたくさんありました。今後も、川村さんのアトリエから素敵なコトやモノがたくさん生まれるのを楽しみにしています。

2023.12.19