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vol.04

2021.02.09

自分らしく、豊かで美しい人生を送るヒント

愛用者インタビュー vol.04
北條 久美子さま(46歳)
https://www.k-hojo.net/


今回ご登場くださるのは、ライフスタイリストとして活動をしていらっしゃる北條久美子さん。その場にいる人を全員笑顔にしてしまうポジティブでナチュラルな雰囲気を持つ北條さんに、笑顔の秘密や、対人関係のコツ、洋服を素敵に着こなすコツなどをお聞きします。北條さんのお話には、自分らしく、美しく人生を送るヒントがたくさん詰まっていました。(聞き手:DRESS HERSELF坂上)

DH坂上:
北條さんのプロフィールに、ビジネスマナー講師の他にも“ライフスタイリスト”という肩書きがありますよね。“ライフスタイリスト”とはどんなお仕事なのか、お伺いできますか?

北條さん:
10年前からフリーランスとして、ビジネスマナーやコミュニケーション講師、キャリア研修・セミナーなどを企業や学校を中心に活動してきました。いま私は46歳なんですが、40歳を過ぎた頃から「マナー」や「キャリア」という型にハマったものよりも「生き方」や「自分の人生をより豊かにする」ということを伝えたいと思うようになって“ライフスタイリスト”という肩書きで活動をはじめました。いまはビジネスマナー等のお仕事や執筆もやりながら「自分らしく笑っている人を増やして人生をより豊かに」を目指して、睡眠マネジメントやマインドフルネスなどを取り入れたワークやセミナーなどの活動もしています。

DH坂上:
北條さんの著書の中にあった「何を着ているかよりも、どう着こなすか」という一文がとても印象に残りました。着こなしについて、気をつけるべきこと、美しく見えるコツなど教えてください。

北條さん:
一つは絶対に「姿勢」。着ているものがどれだけ良くても、肩が内側に入ってるだけでシルエットが崩れるんですよね。歩く時も丸まった姿勢だとカッコ良く見えませんし。形の姿勢もそうですけど「何かに臨む姿勢」も大事だと思います。今日という日をどういう気持ちで生きていきたいか、それはおのずと姿勢にも出ると思います。
二つ目は「準備とメンテナンス」。どんなに良い洋服でも、シワだらけだと残念な印象を与えてしまうので、前日にしっかりスチーム当てて毛玉を取っておこうとか、事前準備をすること。大切なものに向き合ってメンテナンスをすることが、物事や人を大事に出来るかにも繋がっていくと思います。

DH坂上:
北條さんのようにメンテナンス有りきで選んでいただけると助かります。ただ、お手入れが面倒だと言う方もいらっしゃいまして。

北條さん:
「愛着」という言葉は「愛を着る」と書くんですね。だから私は洗濯タイムも音楽をかけたり楽しむようにしています。家事って元の状態に戻すことが圧倒的に多い。日々のルーティンだし、洗濯物は心のゆとりがないとすぐに溜まるし。でも「よし、今日は洗濯祭りだ」という心持ちとちょっとした工夫で変わっていきます。例えばシルクのお手入れをするときはピアノの音楽をかけて、アロマを焚いたりして。せっかくシルクを選ぶんだったら、お手入れも余裕を持って楽しまないと。

△腹巻もご愛用くださっている北條さん。「締め付けないから本当にラクです!」

「笑って一生」。義父を看取ったことで笑って生きることにしました

DH坂上:
北條さんは、日々の中でも工夫して楽しく過ごそう!という姿勢がありますよね。そう思える秘訣はなんでしょうか?

北條さん:
同じ一日でも「今日は楽しかったー!」か「なんて事ない日だったな…」と思うかは自分の捉え方だと思うんですね。それに気付かないで日々を過ごしている方が多い気がして。心持ち次第で人間関係にも影響を与えるし、出会いも未来も変わっていきます。私たちは必ずいつか「死」を迎えるので、その瞬間に「私の人生幸せだったな」と思うか「まあまあだったな…」と思って目を閉じるかは、残される周りの人達に与える影響も大きいと思うんです。

DH坂上:
そう思ったキッカケがあったのでしょうか?

北條さん:
夫の父親を看取ったからなんです。義父とはとても仲が良かったのですが、亡くなる三日前くらいに「久美ちゃん、俺は生きたいんだよ」とすごく力強い目で言われて、私は咄嗟に「お父さん、大丈夫、絶対に生きるよ」と言ったんです。義父の死を経験して、生きている私たちは人生を絶対に適当に過ごしてはいけないと思って。人生観がかなり変わりました。義父の座右の銘が「笑って一生」だったので、夫と私がそれを引き継ぐ決意をして、プロフィールにも入れるようにしています。

DH坂上:
私も父の死を経験しているので、人ごとに思えません…すごくわかります。

北條さん:
笑って生きている人って周りを幸せにしますよね。
でも実際には、小さなことでクヨクヨしたり、ネガティヴな言葉を自分自身にシャワーのように浴びせて笑顔を忘れている人が多い気がします。もっと自分を褒めて良いし、生きていることを楽しんでほしい。子供たちも大人の背中を見ているので「あ、大人になるのって楽しいんだな」と思ってもらいたいですよね。

DH坂上:
自分ごとなんですがここ最近、やることに追われて気持ちに余裕がなくなっていました。北條さんはお仕事や日々の生活が忙しいとき、どんな方法でモチベーションを保っていますか?

北條さん:
「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書くんですが、「亡くす心」と書いて「忘れる」とも取れるんです。忙しいと、笑顔や感謝の声かけを忘れがちです。心に余裕がなくなって「どうせみんな分かってくれない」と心にシャッターを閉めてしまうこともあると思うんですが、忙しい時こそ周りの人に「ごめん、いま忙しくて余裕ないんだけど、全然話しかけてもらって大丈夫だから」など伝えることは大切です。案外理解してくれたり、助けたりしてくれるものですから。

DH坂上:
なるほど、「察して」はダメですよね。ちゃんと言葉にしていかないと。

ストレスフルな時こそ、ふっと力が抜ける「屁の呼吸」を

北條さん:
私はマインドフルネスのトレーナーの資格も持っているのですが、忙しい時こそ呼吸が大切です。パソコン作業で集中していると息が浅かったり、つい呼吸を忘れていたりするんですよね。

DH坂上:
確かに!集中している時ほど呼吸を意識することを忘れています。

北條さん:
いま流行りのアニメでも「全集中、水の呼吸!」というセリフがあるんですが、それにならって最高の呼吸法を編み出しまして。ちょっと上品じゃないんですが、「水の呼吸」に絡めて「屁の呼吸」を考え出したんです。

DH坂上:
「屁の呼吸」ですか?

北條さん:
はい「屁の呼吸」です。笑
私もちょっと大変な電話に出る際、緊張で体が固まってしまうことがあるんですが、そのまま電話に出ると感情が声に出てしまうので、「プウ」と言うようにしているんです。

DH坂上:
口で言うってことですよね?

北條さん:
さすがにオナラはすぐには出ないので声に出して言っています。笑
一見バカバカしいですが、「プウ」と言うと、スーッと体の力が抜けて「別に大したことないよな」と思えるようになるんです。対人関係は鏡とはよく言ったものですが、向こうのイライラや悪意をまともに受けるとこちらも同じ気持ちになってしまうので、「屁の呼吸」をして力を意識して抜くと、向こうも態度が軟化していきます。コチラ次第ですよね。

DH坂上:
真正面に捉えすぎないというか、ユーモラスを交えながら、余計な力は抜いていこうよ、ということですよね。

北條さん:
人間は力が入っているから転んだ時にケガをする。それって対ヒトでも一緒で、グッと力が入っていると緊張感で固まったり、人を受け入れないという印象を抱いてしまいます。でもどこかリラックスしていたり力が抜けていると、距離感も縮まりやすいんですよね。

△スゴすぎるストレッチ=スゴレッチのトレーナーでもある北條さんは、立ち姿も綺麗です。

DH坂上:
私も今日お話しする前は、緊張すると思っていたんですが、今すごくリラックスしています。

北條さん:
周りの人がいかにリラックス出来るということを大切にしていますね。私が欲の塊だったら相手に伝わると思うので、人に会う時もスキップする気持ちで向かいます。かと言って、無添加が良い!というこだわりは特にないので、ペヤングもフライドポテトも食べます。笑
栄養面ではNGだけど、心の栄養として素晴らしいものは、バランスを考えながら好きに摂っていますね。偏った「美」を追求し過ぎて張り詰めちゃっても違うなと思うし、シミとかシワとか年齢を重ねて自然に出来るのもキュートだね、って思うようにしています。

マスクの下はいつも笑顔!笑顔は伝染します

DH坂上:
著書の中で「ほほ笑みは標準装備」というお言葉がとても素敵だなと思いました。このコロナ禍、マスク生活の中で、つい口元が隠れているので疎かになりがちです。北條さんはマスクをされてても、表情に気をつけていらっしゃいますか?

北條さん:
マスクの下は見えていないので、ゆるんで口角が下がってしまうんです。そうするとどんどん表情筋って弱っていくんですよね。だから私は基本、マスクの下は表情筋のトレーニングと思って笑っています。唇を内側にしまって思いっきり口角を上げるという口角体操をしているんです。

DH坂上:
これ、難しいですが北條さんはすごい上がっていますね!

北條さん:
編み出したときは一本線ぐらいだったんですが、どんどん上がるようになりました。マスクだと笑顔も相手に伝わりにくいんですよね。だからこそ大切なのが眉毛。眉毛をちょっと上げるだけで表情が明るくなります。

DH坂上:
眉毛は意識したことがなかったです。

北條さん:
人って重力には逆らえないので、上げよう!と意識することが大事ですね。あと家の中だと素の状態なので口角が下がりがちです。でもその状態のまま旦那さんや家族に接すると「不機嫌なの?」とケンカの原因になることも。一番笑顔でいて欲しい家族にそんな顔を見せてはダメだなと思うので、笑顔を意識すると会話も増えるんですよね。人間って単純なんですが、笑顔の効果は伝染するんです。

DH坂上:
夫婦円満の秘訣は笑顔でしょうか?

北條さん:
絶対笑顔ですね。あと感謝や日常の些細な思いを言葉にすること。夫婦だからまあいいでしょ、はダメですね。

「上質でシンプル」は、目指す生き方そのもの

DH坂上:
DRESS HERSELFのアイテムはどんなものをお使いいただいているのでしょうか?

北條さん:
「ソックス/モイスト」「ハラマキ/シルク」「ピローカバー」「カシミヤ Vネック」です。肌に一番近いものが多いですね。

△ブルーは北條さんも好きなカラー。とてもよくお似合いです。

DH坂上:
ピローカバーはご主人用にご購入くださったお客様が、ご主人様が朝起きたら「一本も毛が抜けていなかった!」と感動してご報告くださったんです。あと匂いが気にならないというご報告もいただきます。本日着てくださっているカシミヤのVネックニットもお似合いです。

北條さん:
本当に気持ち良いです!普通のニットを着ていると仕事やミーティングをしている時、ヒジが痛くなるのですが、これは痛くならないんです。脱いだときに「潤ってるな」と感じます。
「ソックス/モイスト」は、ハワイに住んでいる友人にもプレゼントしました。ビーサン生活なので、かかとが石のようになっていたのですが、ツルツルになった!と喜んでくれました。パッケージも可愛いので、人にプレゼントしたくなりますよね。突然のプレゼントにも対応できるように家にストックしておきたいくらい。笑

DH坂上:
DRESS HERSELFのブランドフィロソフィーは、「着る服を選ぶことは、生き方を選ぶこと」でして、自分にとって心地良いウェアは、人生を支えてくれるのだと私たちは考えています。北條さんの中で、洋服を選ぶ際に大切にしていることはありますか?

北條さん:
心地よさと気持ちが高まるか。3つくらい着たいシーンが浮かぶことも重要ですね。闇雲にその日の気分で買うと後悔するので、ある程度基準を持っています。でも基本的にシンプルが好きですね。

DH坂上:
まさにDRESS HERSELFのターゲット年齢でいらっしゃいますが、年齢とともに身につけるもの、求めるものに変化はありましたか?

北條さん:
もともとデニムとTシャツというカジュアルが好きなんですが、年齢とともにカジュアルの前に「上質な」という言葉がつくようになりました。チープな服も着ていいと思うんですが、その中にシルクを着るとか、上質さとチープさのバランスを意識するようになりました。上質なカジュアルというのは、私が目指している「ナチュラル」や「ポジティブ」ということにも繋がっていきますね。

DH坂上:
今後DRESS HERSELFに期待することなどありますか?

北條さん:
軽やかな上質さを追求していってほしいと思います。上質でシンプルで、安心して着られるものがここだったら絶対手に入る、という信頼を保ったまま、長く続いていってほしいです。
上質でシンプルは、私の目指す生き方そのものなので、私も好きな服が似合う自分であるために、姿勢やボディラインのメンテナンスを続けていこうと思います。


〜インタビューを終えて〜
その素敵なお姿からは想像出来ないほど、ユーモアセンスにあふれ、書ききれないほど面白いお話をたくさん聞かせてくださった北條さん。透明感があってとてもお綺麗な方ですが、対面する人を自然と笑顔にしてしまう魅力に溢れた方でした。日常の些細なことも楽しもうとする姿勢は、暗いニュースで溢れる今こそ必要だと感じます。風のような軽やかさを持った北條さんにご愛用していただけるように、私たちも「軽やかな上質さ」を追求していこうと思いました。

2021.02.09