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ねぎらいのスプーン〈8〉

健やかで美しい皮膚を保つためのスキンケアやライフスタイルを提案するブランド、『OSAJI(オサジ)』ブランドディレクターの茂田正和さんに、体の内側から肌や心をいたわるレシピを教えていただく連載の八回目。
端境期ならではのストレスや自律神経の不調を健やかに乗りきる「ねぎらい」のひと皿をご紹介します。
移ろう季節を、健やかに、やわらかく乗り越えるヒントになりますように。

「幸せ」とは、なにげないところにあるのかもしれない。

ゆっくりお風呂に入ったり、太陽の香りがする布団に横たわったり、
大切な人とのたわいもない会話や、部屋着の優しい肌触り。
暖かく滋味深いスープを飲む時も、そうなのかも知れない。

仕事のために、家族のために、はたまた美容のために、
やらなきゃいけないこと、やってはいけないことがたくさん。
我慢しながら頑張ってる。昨日も、今日も、明日も。

束の間のひとときに、スプーンですくって口にはこぶ。
体を通って、胃腸に届くほっこりとした温もり。
素の私が、ふぅっとひと息つく。

「いつもありがとう、私」

第8回

砂肝と大麦の生姜スープ

砂肝と大麦の生姜スープ

秋から冬への端境期

年齢を重ねるにつれ、私たちの身体は糖質を代謝する力が少しずつ穏やかになり、余分な糖が体内に留まりやすくなります。この糖が肌や細胞のタンパク質と結びつくことで生じるのが「糖化」です。

オーブントースターでパンを焼くと焦げ目がつくように、肌も糖化が進むと黄ばみやくすみを引き起こします。さらに、糖化した細胞は水分を保つ力が弱まるため、肌の乾燥の引き金にも繋がります。

砂肝と大麦の生姜スープの食材

乾燥と冷えが少しずつ深まる、秋から冬への端境期。
糖化の原因となる物質を排除してくれる「生姜」、糖質の代謝回路を回す「大麦」、細胞の新陳代謝を根底から支える「砂肝」、そして糖の吸収を穏やかにする「なめこ」。
生化学的にも理にかなった食材を組み合わせたスープで、身体の内側から根本的に糖化を防ぎ、健やかな美しさを育みましょう。

材料

  • 砂肝100g
  • もち麦60g
  • なめこ50g
  • 生姜10g
  • 塩麹大さじ2
  • 粗挽き黒胡椒小さじ1/2
  • 小葱適量
  • 太白ごま油大さじ1
  • 水600ml

作りかた

1
鍋に太白ごま油をひき、ひと口大に切った砂肝を中火で炒める。
砂肝を炒める
2
もち麦を加えて軽く混ぜ合わせたあと、水を注ぐ。
もち麦と水を加える
3
沸騰したらすりおろした生姜、塩麹を加えて弱火で10分煮込む。
生姜と塩麹を加えて煮る
4
なめこを加えてさらに5分煮たら器に盛り、黒胡椒と小口切りにした小葱を散らす。
スープを器に盛り付ける

これまでのレシピ

心と体をいたわる、スープの記録。

茂田正和

株式会社OSAJI 代表取締役 / OSAJIブランドディレクター

音楽業界での技術職を経て、2001年より化粧品開発者の道へ進み、皮膚科学研究者であった叔父に師事。
2004年より曽祖父が創業したメッキ加工メーカー日東電化工業の化粧品事業として多数の化粧品を開発、健やかで美しい肌を育むには五感からのアプローチが重要と実感。
2017年、スキンケアライフスタイルを提案するブランド 『OSAJI(オサジ)』 を創立しディレクターに就任。
2021年にOSAJIの新店舗としてホームフレグランス調香専門店 「kako-家香–」 (東京・蔵前)、2022年にはOSAJI、kako、レストラン 『enso』 による複合ショップ(鎌倉・小町通り)をプロデュース。
2023年、日東電化工業の技術を活かした器ブランド 『HEGE』 を手がける。
著書『42歳になったらやめる美容、はじめる美容』(宝島社)。 2024年2月9日『食べる美容』(主婦と生活社)出版。